英語と仲直りがしたいのですが #エピソード2

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第2話

今年こそは英語が得意なフレンズになるのだ!

すっごーい(棒読み)

なんだその態度は!

来い! グリーン先生の時間だ!!

ひぃ……

前回のあらすじ

tercel-tech.hatenablog.com

そんなわけで、DUO(薄いやつ)を手に入れた僕は、ネイティブ発音の CD 教材にゲーム音楽の BGM をつけて、おふろで繰り返し例文を読み上げている。

  1. 最低でも1日1周すること
  2. 1周にかける時間は必ず36分*1にすること
  3. 377本の例文は必ず声に出すこと

まずは 1/10 (日曜日)まで毎日続けてみるというのが目下の目標だった。

そして日曜日

あれから 5日ほど経ったけど、変化はあった?

うん!

なんとなく変化があった(気がする)。

実は、最初の数日間は学習曲線が急で、勉強時間に対して実感できる効果が大きいんだよ。

まぁそのうち停滞するから心配は要らないよ。

なんてこと言うの。

じゃあちょっとここまでを振り返っていこう。

相変わらず意味が分からない例文が多い

36分の復習用音声教材は間髪入れずに次の例文を読み上げてくるので、たったいま声に出した例文の日本語訳を確認している暇がない。

今はまだ意味は分からなくてもいいから、なんとかついていけるくらいまで音読だけしていよう。

やくを確認してしまうと心が折れる

えっ……

DUO の例文は地味にハイレベルだし、日本語訳の表現も相当られているんだ。

残念ながら、今のキミの語学力では、かなり考えないと辿り着けない。

180
The plane crashed in flames, killing all the passengers and crew.

訳: 飛行機が墜落炎上し、乗員乗客の全員が死亡した。

なぜこんな訳になるの……?

ぱっと見、後半わけがわからない

これは分詞構文を理解していないと歯が立たない。

中学では習わない文法なので、ハッキリ言って英語やり直しレベルのキミにはまだ早い。

えー

直訳すると、飛行機が炎の中に墜落した。 乗員乗客全員を殺しながらという感じかな。

これがさらに日本語として自然な表現に言い換えられて、あの和訳になっている。

なるほど……!!

だから、文法や構文知識がないままいきなり和訳を見てしまうと、認知負荷が高すぎて心が折れるんだよ。

当分は焦らず音読を続けて、耳を馴らしておくだけでいいと思う。

次に来そうな音が反射的に思い出せる(気がする)

例文の半分くらいが、音声教材のネイティブスピードに追いつけるようになってきた。

目の前に例文の台本があっても、それを本来のスピードに合わせて読み上げるのは存外むずかしいでしょ。

油断するとすぐ置いていかれる。

これは、ギターの練習に近い気がする。

楽譜が手元にあっても、いきなり本来のテンポでは演奏できなくて、何度も反復練習をしているうちに体が慣れていく感覚に似ている。

250
Cheer up, Bob. Don't blame yourself. It's not your fault.

訳: 元気出せよ、ボブ。 自分を責めちゃだめだ。 君のせいじゃないよ。

たーせるくんは、この例文の発音がなかなか流暢だよね。

リエゾンといって単語同士の音が繋がるあたりも再現ばっちりだよ。

Cheer up とか、blame yourself のあたりかな。

ネイティブの音声とうまくシンクロすると、太鼓の達人フルコンボが決まったときのような爽快感があるね。

例文のカメラワークのパターンが分かってきた(気がする)

カメラワークとは。

うまく言えないんだけどね、

英文が表現している全体像のうち、いまどの辺をカメラが写しているのか、その動きがぼんやり見えることがあったりなかったり…

 1 
Make a reservation at least a week in advance.

訳: 少なくとも1週間前には予約しておきなさい。

最初にドンっと「予約しなさい」という情報がズームアップしていて、そのあとちょっとカメラが引いて、「少なくとも1週間前に」みたいな。

うーん。

英文の全体像が見えるまで、絶えずカメラが動いて情報を写し続けている感じがするんだ。

なるほど。

面白い解釈だね。

このカメラの動き方にはパターンがある気がしている。

そして、文章を見たときにどのパターンなのかが判断できれば、英語を読めるようになるんじゃないかと勝手に思ってるんだ。

なるほどなるほど。

でも、ほぼ暗記が完了した例文じゃないと、この景色は見えないんだ。

あと、さっきの分詞構文を使った例文も、途中でカメラがどっかに飛んじゃったように見えてしまっていた。

そうか……。

まぁ、地道なレベル上げだと思って、もうちょっとだけ我慢して音読を続けてごらんよ。

英文法のトリセツ

実は DUO には、文法の解説がほとんど載っていない。 今は頭を使わず、訳読もせずにただ英文を丸呑みしているだけだが、その学習法はどこかで限界がくる。

もう少し馴れたら、次は英文法のお勉強を追加しよう。

あーあ。

ニガテなやつだ…

丸暗記はそのうち限界がくるし、せっかく覚えても記憶があやふやになったときに弱いよね。

英文法を知っておくと、「この組み合わせは絶対にないな」というのが理屈でわかるようになる。

英文法の本はね、実は持ってるんだよ

本棚の奥で埃をかぶっているけど……

※ たーせるが持っているのは旧版です。

じゃあとりあえず、他に浮気せずにこの本から攻略しようか。

この本からって何……?

気になる言い回しだね。 まさか続きがあるとか……?

まぁ続けるかやめるかはキミ次第だよ。

ちなみにトリセツを全巻読破すると高校1〜2年生レベルなんだけど、それでもまだ分詞構文には辿り着けない

えぇ…

でも、大抵の技術文書は平易な構文で書かれているはずだし、まずは中学レベルをちゃんとやり直そう。

はいー。

(間違ってもクジラの公式とか言い出さないように……)

(クジラ……?)

つづく(かも知れない)

*1:復習用音声教材を1冊分まとめて再生する。飛ばしたり一時停止したりしない。

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