異動の内示

今日は異動の内示が出た。

思うところが多すぎて、正直、心が晴れない。

話の始まりは1年ほど前に遡る。 当時、社内に新たな部署が設立され、そのスタートアップメンバとして僕も参入したのであった。

あれから僅か1年。 自分の中ではそれなりに頑張ってきたものの、今回の異動では、人材ローテーションの名のもとに、今の上司のもとを離れ、新任の管理職の下に就くことになった。

誤解をおそれずに言うと、「なぜ僕なのだろう」という猜疑心にも似た気持ちなのである。

リトルナイトメア2で、あれだけ信頼関係を築いていた主人公モノとシックスが、最期に取り返しのつかない形で破局を迎える衝撃的なストーリーにいたくショックを受けたものだが、なんとなく今の気持ちはそれに近いかも知れない。

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── 前向きな考えと、後ろ向きな考えが交錯する。

もし僕が仮に上司の立場だったとしよう。 自分の部下が6人いて、そのうち3人だけ残してよいと言われたとき、どういう基準で残す人を選ぶだろうか、という問いだ。

何のしがらみもないならば、普通に要らん順に3人切り捨てるだろう。

では、「あなたの部下から3人選んで、新任の管理職の下につける」と言われたら、どういう基準でその3人は選ばれるのだろう。 さすがに要らん人間ばかりを押し付けたりはしないだろうが、さりとてお気に入りをみすみす手放す馬鹿な真似もしないだろう。

反対に、自分が新任の管理職だとして、「あの中から3人だけ選んで自分の最初の部下にしてよい」と言われたら、どうやって選ぶのだろう。

新人の頃の思い出

話は変わる。 と見せかけてさほど変わらないので引き続きお付き合い願いたい。

思い起こせば、あれはまだ入社して 1〜2週間めくらいだった。

新人のお仕事といえば、朝から夕方まで研修を受けて、定時に帰宅することだった。

とある資格の試験対策講座でのできごと。 その日の講師の一言が、今も印象に残っている。

『もしあなたが採用担当者で、募集枠1名のなか、最終選考に2人が残っているとしよう。 学歴も能力もほぼほぼ同等で甲乙つけがたいとする。 でも、片方は難関資格を持っていて、もう片方は無資格だとしたら、どっちを採る?』という、あからさまに誘導的な問いではあった。

しかし一つの真理として、人を評価する立場になったとき、必ずなんらかの序列をつけて、ときには下位の人間を切り捨てなければならないこともあるのだと悟った。

そして時間を現在に戻すと、こたびの人事ゲームの舞台裏でどのような駆け引きがあったかは知る由もないが、おそらく、僕は、今回は生き残れなかったのだろうな、、、と、卑屈な思いが心の奥底に沈殿している。

僕たちはどう生きるか

だいぶ話がとっ散らかってきたな。

脱線ついでに、なぜここにこんなことを書いているかと言うと、珍しくネガティブな情動に駆られたので、せっかくだから記録に残しておこうと思った次第である。

何はともあれ、とにかく生きねばならない。

まもなく新体制に移行する。

来年度は、こんな瑣末なことで一喜一憂したりせず、自分が本当に大切だと思う価値観を貫けるような、ぶれない人間でいたいものだ。

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