先日、つい魔が差してキングジムのポメラを衝動買いしてしまった。こいつは大変悩ましいガジェットである。
おそらくちょっと遊んですぐ飽きそうな予感がするのだが、価格がだいぶ落ち着いていたこともあり、購入に踏み切ってしまった次第である。
ご存知ない方のために説明すると、ポメラとは持ち運びできるワープロ専用機である。この令和の時代にも絶滅危惧種のワープロを買い求める酔狂な人間は少なからずおり、未だにコアなファンから根強い支持がある。
何を隠そう、実はかく言う僕も学生時代にポメラの初号機を所有していた。当時、レポートや定期報告書の作成に活用しようと張り切ったものの、数式や図版混じりの理系の作文には全く向かなかった。
あれから十余年の時を経て、今ふたたびのポメラである。なるほど、確かに進化の軌跡が感じられる。
キーボードの打鍵感は初号機とは比べものにならないほど安定しているし、エディタ自体のユーザインタフェースも基本的にストレスを感じない。スマホと容易に連携できるのも素晴らしい。
相変わらず文字を打つことしかできないが、それだけにありとあらゆる操作がキーボードだけで完結できるように設計されており、これが地味に便利である。
さて、これをどこでどういうときに使うかというと、主に僕の場合は「文豪ごっこ」をして遊ぶときである。
ブログやレポートの草稿など、とりあえず文字だけ打ち込んでおいて、粗方できたらスマホに転送して、しかるのちもろもろの体裁を繕えばよい。
問題点もないわけではないが、暫くはこのおもちゃで遊んでみようと思う。
ちなみにこのブログ記事もポメラで書いた。