100日後に英語ができるようになる僕(27日目)

英語で楽しむ「暗殺教室

暗殺教室の舞台である名門校・椚ヶ丘学園。

成績下位の生徒や素行不良の生徒などが集められる3年E組は、他クラスから蔑みの対象とされており、学校生活でも様々な不利益を被っていた。

実際、現実の世界でも、ここまで露骨ではないにせよ、似たような社会の仕組みが存在する ── ただ、目に見えないだけで。

そんな訳アリのクラスだが、殺せんせーの指導の甲斐もあり、荒んでいた生徒たちの姿勢も前向きになっていく。

今日は、そんな先生のちょっと長めの名ゼリフから。


(c) 松井優征 2013, 2013 『Assassination Classroom, Vol. 3』より

Strength or weakness isn't about appearances.
You've learned that in class E through your assassination training.
So you'll never be someone who looks down upon those who appear weaker than you ─ or picks on them.

Yeah...
I won't, Koro senei. I promise.

「強みや弱みは見た目の問題ではありません。
君はE組での暗殺訓練を通じてそれを学びました。
ですから、君は自分より弱く見える者を蔑んだり、攻撃したりする人には決してならないでしょう」

「あぁ。
そんな事はしない。約束する」

1文目は簡単な第2文型で、Strength or weaknessS isn'tad about appearancesaC. という構造。 be動詞が三人称単数になっているのは、“or”で結ばれた主語が単数扱いになる場合、動詞も単数形が使われるルールがあるためだそうな。

意訳するなら、「見た目で強い・弱いを決めつけてはいけない」みたいな感じだろうか。

2文目も素直な第3文型。 ただ、現在完了形が使われているのと、オマケ要素の副詞句がくっついているせいで、文自体はちょっと長くなっている。
YouS've learned thatO in class Ead through your assassination trainingad.

構造的には、YouS've learned thatO オマケ要素 オマケ要素. で、最低限の構成要素だけを拾い読むと「君はそれを学んだ」になる。

実は、まとめて動詞型③に括っている部分も、「現在形のhave助動詞 + 過去分詞形動詞」に細かく分解できる。 学校で習う英文法は、「have助動詞 + 過去分詞形動詞」を一つの動詞と捉え、辞書の考え方ではそれぞれを分けて考える。 「リー教」では、どちらが正しいというわけではなく、どちらの見方もできるようになっておくべきだと説いている。

目的語の位置に that が来ると、従属接続詞かな? と身構えてしまうが、今回はただの代名詞である。 これは実際、that 以降を読み進めないと構造が確定しないのだが、もし that 節なら、that 以降の文中に必ず S + V が現れるはずだが、いくら読み進めても見当たらないので、「これはただの代名詞だな」と確定する。

あとは、「E組で」とか「暗殺の訓練を通して」とかオマケの要素(副詞句)がぺたぺたくっついている。

本当は、この副詞句でひとかたまりにされている中身にも細かい構造が潜んでいるのだが(リー教では「品詞の重層構造」と紹介されている)、それをここに書くと却ってわけがわからなくなるので割愛する。

3文目は関係代名詞がいっぱい使われているのでちょっとだけ手強い。 先行詞 ( 関係詞節 ) みたいな。 しかも、関係詞節の中にさらに関係代名詞が含まれている。

So you'll never be someone (who looks down upon those (who appear weaker than you)or+ picks on them ).

だから、誰かさんになってはいけない

誰かさんというのは、「人々を見下したり、いじめたりするような人」のこと。

人々というのは、「君より弱そうに見える人たち」のこと。

これを順に代入していくと、「だから、((君より弱そうに見える)人たちを見下したり、いじめたりするような)人にはなってはいけない」という訳文が完成する。

それに対して、前原君は『約束する』と誓った。

── しかし、その約束は、のちに生徒たちに破られてしまう。


(c) 松井優征 2013, 2014 『Assassination Classroom, Vol. 11』より

故意ではないとはいえ、結果的に人を傷つけてなおも反省を見せず、言い訳や自己正当化に走った生徒たちに対して、先生は全てを覚悟した上で体罰を行使する日がこようとは、まだ誰も予想していなかった ──。


(c) 松井優征 2013, 2014 『Assassination Classroom, Vol. 11』より

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