(c) 松井優征 2013, 2014 『Assassination Classroom, Vol. 11』より
I was thoroughly beaten on the first day.
A man in his thirties… knocked me down numerous times. I puked and rolled all over the floor.
I had never felt so demoralized.
So… What do you think I did on the second day?
初日に、私は徹底的に叩きのめされた。
30代の男が── 私を何度も倒した。 私は嘔吐して床に転がった。
こんなに打ちのめされたのは初めてだ。
それで── 2日目、私が何をしたと思う?
浅野理事長は、空手を習い始めて3日後に黒帯の師範を倒したという。 しかし初日は手も足も出ず、無様に床に転がっていたという。
in his thirty は、「30代の」という形容詞。実はここ、英語版を制作する際にセリフに誤訳が生じたものと思われる。
英文では、A man in his thirties は空手の師範を指しており、「30代の男が、私を打ち負かした」と言っているが、日本語版では理事長本人のことを指している。
(c) 松井優征 2013, 2014 『暗殺教室 (11)』より
どちらで読んでもあまり物語の本質に影響するものでもないが、日本語版の「三十過ぎたオッサンが……」と、自らを自嘲気味に客観的に表現する物言いが、英語ではどうしてもしっくり来ずに、やむなく主語をすり替えたのかも知れない。