100日後に英語ができるようになる僕(60日目)


(c) 松井優征 2013, 2014 『Assassination Classroom, Vol. 11』より

“You’ve been nursing that cup of tea for a long time…”

“Oh, come on.”
“We’re keeping our mouths shut about your part-time job, you know.”

“Go ahead and threaten me all you want.”
“Have some weak tea brewed from these used tea leaves. It’s on the house.”

「その紅茶一杯で長いこと居座るねぇ……」

「あー、いいじゃねーか」
「君のアルバイトについて俺たちは黙ってやってんだ。わかってんだろ?」

「どうぞ好きなだけ脅してみろよ」
「この出涸らしで淹れた薄いお茶でも飲みなよ。サービスだ」

雑な口語体なので、思いのほか訳しづらい。

You’ve been nursing現在完了進行形で、nurse には「(酒などを)ちびちび飲む」というマニアックな意味がある。

たった一杯の紅茶で長時間喫茶店に居座るため、長い時間かけてちびちび飲んでいるね、ということである。

Oh, come on. は完全に意訳。 そこにあまり深い意味はないのではと思っている。

Go ahead and threaten me all you want は、「前に進め」と訳し始めるとおかしなことになる。文脈的にも唐突なので、もう少し抽象的なニュアンスで、「どうぞ」という意味で。

all you want は、「オマエらの好きなだけ」みたいな決まり文句。

Have some weak tea 〜 は、なかなか天才的な軽口だと思った。直訳すると「使用済みの茶葉から抽出した薄味のお茶」で、要するに出涸らしなのだが、ここまで言葉を尽くして説明しているのも巧妙である。

It's on the house. も口語の決まり文句らしく、調べたら「店のサービスだ」という意味。 今回はいわゆる「タメ語」の連続で、表現を知らないとそもそもうまく訳せないというある意味難しいセリフである。

Copyright (c) 2012 @tercel_s, @iTercel, @pi_cro_s.