今日は雑多な近況報告。
ここ数日、色々なことがあったのだが相変わらずアウトプットが追いついていない。
どこかに書き残しておきたいが人に見せるわけにはいかないことも多い。
AWS GameDay のこと
先日、AWS GameDay なるものに参加してきた。
4〜5人でチームを作り、次々と襲いかかるアレやらコレやらを協力しながらクリアしていくゲームである。
詳しい内容はネタバレ厳禁*1なので、リアリティと臨場感に満ち溢れた具体的なプレイレポートを共有できないのが残念でならない。
時節柄オンライン開催だったものの、コミュニケーション上の問題も特になく、終始白熱した試合展開となった。
個人的にツボだったのが、事務局の Zoom*2 の背景が PUI PUI モルカー*3だったことである。
喩えて言うなら、友達とモンスターハンターで遊んでいるような感覚に近いかも知れない。 総がかりで敵の急所を叩いたり、それぞれが尻尾を伐ったり背中に乗ったり。
とにかく、チーム戦は楽しい。
僕たちは序盤の滑り出しこそ順調であったものの、ゲーム中盤の被弾の手当てに失敗し、出血を止められないまま最終的に中の下あたりの順位に甘んじた。
戦績は思わしくなく、悔しい気持ちが無いと言えば嘘になるが、何せ4時間の長丁場である。 ゲーム終了時には諸々力を使い果たした感がすごい。
AWS の各種サービスの表層をただ知っているだけではダメで、いざトラブったときの原因調査から対処までをいかに迅速化できるか、AWS 上で動くシステムの安定稼働を維持するには何が必要か、どこを攻撃されたら何が真っ先に死ぬのか等、、経験値と思考力を磨かねばと痛感した。
これからもがんばるぞ。
新人と基本情報技術者
最近、少し仕事が落ち着いてきたので、同じ案件を担当している新入社員を構ってやれるようになった。
基本情報技術者のお勉強を見ている。 新人はもともと理工系の出身ではないため、地頭はよいものの参考書の理解には苦戦しているらしい。
たとえば、公開鍵と秘密鍵のこと、高可用性設計のこと、モジュール強度と結合度のこと、ネットワークの仕組みなど、初学者にとっては漠然とした抽象論に感じられるようだ。
僕はそういった事柄について、かつて自分がハマったところ、すなわち攻略の難所を QA 形式でまとめて時々 Teams に投下している。 これが思いのほか面白がられているようである。
例: ディジタル署名と正真性
Q. ディジタル署名ってなに?
A. 「このメッセージは、確かに○○さんが書いたものだよ」ということを、不特定多数の人に対して証明する技術のことです。
Q. どうやって証明するの?
A. それには、秘密鍵と公開鍵を使います。 自分が書いたメッセージを、自分しか持っていない秘密鍵で暗号化するのです。
Q. 秘密鍵で暗号化するの?(一般的な公開鍵暗号方式とは逆のような……)
A. はい。 秘密鍵で暗号化したメッセージは、その秘密鍵と対をなす公開鍵によって誰でも復号できます。 秘密鍵を持っている人はひとりだけなので、確かに秘密鍵の持ち主によるメッセージだということが保証されます。
Q. 誰でも復号できてしまったら、まずくない?
A. ディジタル署名は、機密性を守るための技術ではない点に注意しましょう。 あくまで、なりすましや改竄が行われていないことを広く証明するための技術ですから、そもそも目的が違います。
これは、大学時代に読んだ『対話によるCommon Lisp入門 POD版』や、『数学ガール』のテトラちゃんにヒントを得ている。
- 作者:栗原 正仁
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
一方通行の説明だけで理解しづらい内容は、途中で「なんで?」を挿むと、立ち止まって考えるよい切っ掛けになると考えている。
対話形式の解説は、プライドが高くてなかなか質問できない人や、そもそも知識の整理が追いついていない人にとっての助けにもなるかも知れない。
新人とコンテナ仮想化技術
そうこうしているうちに、新人も積極的に質問をしてくるようになった。 内心嬉しい。
ある日ついに、『コンテナ仮想化ってなんですか?』という質問がきた。 これは、『赤ちゃんはどこからくるの?』と同じくらい哲学的な問いである。
僕も少し前まで勘違いしていたが、コンテナ技術と仮想化技術は別物で、ただそれらを巧く合体させるとシステム運用時の諸課題に対応できるというだけの話なのである。 しかし具体的にどう合体させるのかがイメージできないという。
コンテナと一口に言っても、開発視点と運用視点では見える景色が違う。 コンテナ仮想化はどちらかというと運用視点での話であり、きちんと頭を切り替えて話さないと余計に混乱させてしまうかも知れない。
このあたりは僕もまったく不勉強なので、しっかりキャッチアップせねばなるまい。
【特典付き】仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん
- 作者:小笠原種高
- 発売日: 2021/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
タイムリーなことに、去年の買って良かった本に挙げた『さわって学ぶクラウドインフラ docker基礎からのコンテナ構築』の著者と同じサークルの方が書かれた Docker & Kubernetes 本が近日発売される。
これは楽しそう。 楽しみすぎて漏らしそう……ッ!! 漏らす……ッ!!(決意)*4