ヤマハのサイレントギターを買ってきたよ

前回のあらすじ

ギター教室で生まれて初めてアコースティックギターに挑戦しました。

tercel-tech.hatenablog.com

今回は、そんな僕が初めてギターを買うお話です。

ちなみに買ったのはヤマハのサイレントギター (SLG200S) です。

初めての楽器店

話は 1/29 まで遡ります。

教室で実物のギターに触れた僕は、やっぱり自分のギターが欲しくなり、そのまま島村楽器に足を踏み入れました。

今までゲームセンターの音ゲーコーナー*1にすら近寄れなかったチキンな僕が、いきなりガチぜい*2が集いかねない楽器店にいるのです。 我ながらなんという行動力

気になっているギター

実はかねてより密かに気になっているギターがありました。

それがヤマハサイレントギター

僕は集合住宅に住んでいるため、できるだけ近所迷惑にならないギターが欲しいというのが主な理由です。

加えて、筐体きょうたいの美しさも魅力的でした。 なんという透明感。 華奢でありながら、ぬくもりを感じるデザイン。

もはや芸術品の域だとさえ思いました。 最初の1本目は君に決めた!*3

初めての試奏 in 楽器店

そんなわけで、まずは店員さんに話を聞いてみることに。

ギターを始めたばかりであること、遅い時間でも自宅で気兼ねなく練習したいことを伝えた上で、サイレントギターの購入を検討している旨を相談しました。

僕 
すみません、ヤマハのサイレントギターを見せていただけますか」

店員
かしこまりました。
せっかくなので、ちょっと試奏してみましょうか」

── いきなり大変なことになりました。 ついさっき生まれて初めてギターに触れたばかりの超絶初心者*4が、なんといきなり試奏する事態に。

しかし、さすがはサイレントギター。

超適当に弾いても大して音が出ないので、周囲の客にヘタクソがバレにくい

しかもヘッドホンを繋ぐと、自分だけに(←ここ重要)非常に豊かな音色が聞こえる。 ヘッドホンのおかげで周囲の喧騒が一気に遮音され、その上でほどよくリバーブの効いた自分の演奏(?)がクリアに響き渡るので、本当に没入感がすごいのです。

結局、この試奏(というか没入体験)が決め手となり、購入へ踏み切ることとなりました。

サイレントギターにはナイロン弦タイプとスチール弦タイプの2種類があり、これまた懊悩おうのうの末にスチール弦の方を選びました。

お買い上げ

店員さんは、「はじめて」に最低限必要なものを一通り揃えてくれました。

店員
普通は、弦の音程を合わせるために〝チューナー〟という道具が必要です。
サイレントギターにはチューナーが内蔵されているので、まずはそれでがんばってみましょう*5

店員
あと、普段ギターを立てかけておくためのスタンドは必須です*6
決して高くはないので、ギター本体と一緒に購入しましょう」

店員
お手入れ用のも、一応あるとよいと思います*7

── というわけで、スタンドと布を一緒に購入。 予備の弦やメンテナンス用の工具などは、必要になったときに追い追い買えばよいとのことでした。

聞けば店員さんも個人的にサイレントギターを所持しているとのこと。説明の端々に、商品への愛着が感じられました。

ギターを大切に抱えつつ、おうちに帰ってきました。

うわーどうしよう、ついに買っちゃった!

実際に使ってみた

ここからは、お持ち帰りしたあとのお話を書こうと思います。

サイレントギター自体のスペックや各種機能については、もう既に詳しい方が様々なサイトでレビューしているので、ここでは触れません。

その1: 弦が硬い → 痛いのは最初だけ

初日にまず感じたのは、弦が硬くて*8全くきれいに鳴らないということ。

教室にあったギターとは全く勝手が違い、左手の指先に渾身の力を込めないと、まるで壊れたオルゴールのような響きの無い音になってしまいます。

特に G コードの小指の押弦おうげんが全くできず、数分もすると指が痛くて練習にならなくなってしまいました。

Canvas 1TemplateDiagramCaptionG

おそらく、教室のギターは最も柔らかい弦*9が張ってあったのだと思います。

ただこれ、練習するうちに少しずつ指先の皮が厚くなり、少ない力でも弦をしっかり押さえられるようになるそうです。

僕の場合、翌日には痛みがあまり気にならなくなりました。

さらに1週間ほどで、指先が硬くなりました。

どうやら毎日少しずつでもギターに触れていれば、それだけで自動的に克服できるっぽいです。 痛いのは最初だけ

その2: コードチェンジができない → 少しできるようになった

初日の練習では、コードが変わるたびに「あれ、次はどこを押さえるんだっけ」とフリーズしてしまっていました。

曲を弾けるようにるには、スムーズなコードチェンジができなければなりません。

僕の場合はそれ以前の問題で、コードブックを見つつ、いちいち「人差し指はどこを押さえればいいんだっけ……」と考えながら弦を数えたりする有様でした。

まずはコード単体をもたつかずに押さえられるようになる必要がありました。

コードを少し覚えてきたところで、Emマイナー と Aadd9アドナインという、運指の負荷が極端に少ないコードだけでコードチェンジの練習を始めました。

Canvas 1TemplateDiagramCaptionEm
Canvas 1TemplateDiagramCaptionAadd9
ちなみにこの2つのコードを1小節ごとに切り替えると、なんと〝A Horse with No Name(邦題:名前のない馬)〟という曲の伴奏になります。 できるだけ iPod の音源についていけるようにがんばりました。
この練習のおかげで、教室であれだけ苦労した G と C のコードチェンジもなんとかコツを摑んだようです。
Canvas 1TemplateDiagramCaptionG
Canvas 1TemplateDiagramCaptionC

さらに1週間後 (ギターを初めて14日目) には、超簡単なコード進行 (A → D → A → E) ならばストロークを止めずに弾けるようになりました。 ところどころミスしていますが(汗

Canvas 1TemplateDiagramCaptionA
Canvas 1TemplateDiagramCaptionD
Canvas 1TemplateDiagramCaptionE
<以下のツイートのリンクから、音声を視聴できます>

このコード進行は循環進行の一つで、いわゆる頻出パターン。 覚えておけば、いつかきっと役に立つはず……。

その3: 曲を弾きたい → 「大きな古時計」に挑戦

G と C が押さえられるようになってきたので、「大きな古時計*10」に挑戦してみることに。


8日目時点

まずはギターを買って8日目 (2/5) に弾いたバージョン。 全体的に手つきがおぼつかない。
<以下のツイートのリンクから、音声を視聴できます>


14日目時点

続いてギターを買って14日目 (2/11) に弾いたバージョン。 まだミスが目立つものの、少しテンポが速くなっていることと、コードチェンジの際の危なげなさが少々アップしているのがチャームポイント。
<以下のツイートのリンクから、音声を視聴できます>

2週間ほど経って、得意なコードと苦手なコードの差が顕著になってきました。 特に A7 (〽買ってきたG時計A7さーAm7D)はまだまだきれいに押さえられず。。。

Canvas 1TemplateDiagramCaptionA7

これはもう練習あるのみですなぁ……。

まとめ?

ギターを買ってちょうど2週間が経ちました。

今は独学で、毎日少しずつギターを触るようにしています。

ギターはわりと勢いに任せて買ってしまいましたが、良い買い物だったと思います。 今のところは


さてさて。

このあとセーハ*11という中ボスが待ち構えているのですが、こいつはちょっと長期戦になりそうです。

ではまた。

*1:初心者お断りのオーラで満ちている。

*2:本気度の高い人々の意。

*3:2本目があるかどうかは分からない。

*4:前回のエントリを参照。

*5:内蔵チューナーは、一般的なチューナーほどの精度は出ないため、どうしても間に合わなくなったら買いに来てくださいとのことでした。

*6:弾くたびにケースへ出し入れするなどという面倒な事は、ゆめゆめ考えない方がよいそうです。

*7:手入れを怠ると、弦の錆が本体に移ってしまうことがあるそうです。

*8:サイレントギターには、予めカスタムライトゲージという種類の弦が張ってあります。これは充分に柔らかい弦ですが、それでも全くの初心者にとっては痛みを感じます。

*9:カスタムライトゲージよりも柔らかいエクストラライトゲージ。

*10:作曲者のHenry Clay Workは1884年没なので、たぶん著作権は失効していて怒られないはず。。。

*11:別名バレーコード。

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