DUO 3.0 と仲良くなる大作戦(例文3)

はい、今日も DUO 3.0 の例文を眺める会を開催します。

最少催行人数は2名!

……僕と君しかいないじゃん。

let go of ... ってなんだっけ

3(DUO 3.0)
Let go of your negative outlook on life. Always maintain a positive attitude.

なんだこの Let go of ... って!

これの別バージョンで、let ... go っていうのがあるよ。

こっちは知ってるでしょ。

Let me go! We're through.”(後略)

「離して! 私たちはもう終わりよ!」みたいなやつだね。

let ... go というカタチで、「...を離す」とか「...を捨てる」とかの意味だね。

let ... golet go of ... は、ただカタチが違うだけだよ。 この例文も結局、「(of 以下を)離せ」、もしくは「捨てろ」みたいな意味になる。

なるほど。

let go of ... は、ただの見掛け倒しか。

まぁでも、例文のレベル自体は DUO 3.0 の方がちょっと上かも。

確かに DUO Select の方は例文が簡潔だったけど、3.0 は割と難解だよね。

そうだね。

Let me go!”は、ナレーションのブチ切れ具合も相俟って、たとえ英語が分からなくても「そっとしておいた方がいい」という空気感を察することができるしねw

DUO 3.0の方は、知っている意味をそのまま当てはめても、日本語としてしっくりこなかったりする……。

outlook と attitude

3(DUO 3.0)
Let go of your negative outlook on life. Always maintain a positive attitude.

outlook と聞くと、完全に Office のメールクライアントの名前しか思いつかん……。

毒されてるね。

元々は look + out (外を見る)で、それが見通しとか展望とかの意味になっていったよ。

ふむふむ。

ところで、ロングマン現代英英辞典outlook を引くと、こんな解説が出てくるよ。

なんでそんなことしようと思ったの……。

out•look /άʊtlʊk/
n [C]

  1. your general attitude to life and the world:
    [+on]
    He's got a good outlook on life.

これを見ると、outlookattitude が類義語っぽいと分かるのです。

少なくとも、outlook は attitude を使って説明可能な言葉だと気づいてほしいのです。

あー、なるほど。

でも人生に対する態度というと、だいぶ日本語として苦しい表現だね。

そこで、「人生観」という便利な訳語を当てたりするよ。

「観」の字って、どことなく look っぽいでしょ。

こじつけ感があるけど……知らないとまず出てこない表現だね。

まぁ、そんなわけで、例文でも negative outlook ⇄ positive attitude という対応が取られているのです。

両者の言葉の根っこには共通のイメージがある、みたいな。

すごい! よくできてるなぁ……。

こんなに意識して例文を読んだことはなかったかも。

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